精福「精神保健の課題と支援」②
勤労者の課題とアプローチ
◆ストレスチェック制度(2015年施行) 労働者の心理的負担の程度を把握するストレスチェックの実施を義務付けています。医師や保健師、一定の研修を受けた看護師、精神保健福祉士によって実施されます。
◆心理的負荷による精神障害の認定基準
心理的負荷の強度を「強」「中」「弱」に区分し、「特別な出来事」に該当する場合には、心理的負荷を「強」としています。
◆労働者の職場復帰支援のステップ
①病気休業開始および休業中のケア
②主治医による職場復帰可能の判断
③職場復帰の可否の判断および職場復帰支援プランの作成
④最終的な職場復帰の決定
⑤職場復帰後のフォローアップ
現代社会の課題とアプローチ
◆ホームレス自立支援法(2002年制定)
◆犯罪被害者等基本法(2004年制定)
◆生活困窮者自立支援法(2013年制定)
◆アルコール健康障害対策基本法(2014年施行)
AA(アルコホーリクス・アノニマス) 「12のステップ」
断酒会 名前を名乗る
AUDIT アルコール依存のテスト
◆薬物依存
ダルク 民間の薬物依存症リハビリ施設
第四次薬物乱用防止5ヵ年戦略の目標:①青少年、家庭及び地域社会に対する啓発強化と規範意識向上による薬物乱用未然防止の推進、②薬物乱用者に対する治療・社会復帰の支援及びその家族への支援の充実強化による 再乱用防止の徹底、③薬物密売組織の壊滅、末端乱用者に対する取締りの徹底及び多様化する乱用薬物に 関する監視指導等の強化、④水際対策の徹底による薬物の国内流入の阻止、⑤薬物密輸阻止に向けた国際的な連携・協力の推進
◆自殺の現状と対策
自殺者総数 24,025人(H27年)
職業別自殺数では、無業者が14,322人(59.6%)で最も多く、次いで被雇用者が6,782人(28.2%)、自営業・家族従業者が1,697人(7.1%)、学生・生徒等が835人(3.5%)の順となっています(H27年)。
原因・動機では、健康問題、経済・生活問題、家庭問題、勤務問題の順で高くなっています。
自殺対策基本法(2006年制定) 自殺予防総合対策センター(2006年)
自殺総合対策大綱(2007年)
自殺対策加速化プラン(2008年)
WHOの活動
精神保健ギャップアクションプラン(2008年)
メンタルヘルスアクションプラン2013-2020(2013年) 2020年までに世界の自殺死亡率を10%減少させるという目標を示しています。